Facebook、約120のサイバー犯罪ページを削除--30万人以上が登録

ZDNET Japan Staff

2018-04-17 16:17

 Facebook上に約120もの非公開のサイバー犯罪に関するFacebookページが存在するのを著名なセキュリティ研究者が発見し、利用規約に反するとしてFacebook側が削除したという。これらのFacebookページでは、少なくとも30万以上のユーザーが参加していた。


悪質なFacebookページの一例(出典:KrebsOnSecurity)

 これらのFacebookページを発見したのは、著名なセキュリティ研究者として知られるBrian Krebs氏。同氏が「ボットネット」や「スパム」「DDoS」、クレジットカード処理といったサイバー犯罪に関連する複数のキーワードで、こうしたFacebookページが発見された。

 悪質なFacebookページは、開設されてからの期間が平均2年で、約10%は4年、最も長いものは9年だった。ページ上では登録したユーザーがお互いに、多数のオンラインサービスのアカウントやクレジットカード情報の不正取引など、サイバー犯罪に関する活動を行っていたと見られている。

 Facebookは、こうした行為を利用規約で禁止しており、Krebs氏の通報で同社はすぐにこれらのページを削除したという。ただしKrebs氏は、作業の都合で登録ユーザー数が25人未満のページを除外し、英語での調査だったことから、実際には発見した以上の悪質なFacebookページが存在するだろうとしている。

 Krebs氏は、自身でもサイバーセキュリティ調査を手がけるジャーナリストとして知られ、同氏が運営するメディアが2016年に、当時としては世界最大規模の1Tbps級の分散型サービス妨害(DDoS)攻撃を受けたことでも話題になった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  2. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  3. 運用管理

    IT管理者ほど見落としがちな「Chrome」設定--ニーズに沿った更新制御も可能に

  4. セキュリティ

    シャドーITも見逃さない!複雑化する企業資産をさまざまな脅威から守る新たなアプローチ「EASM」とは

  5. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]