豊田自動織機は、アフターサービスの品質向上を目的とした予防保全プロジェクトを開始した。同社が販売するフォークリフトのアフターサービスを拡充するため、「Global Mobile Service Solution(GMSS)」をグローバルで順次導入する。日本マイクロソフトが4月19日に発表した。
GMSSの一環として、豊田自動織機はアフターサービスを実施するフィールド技術者の業務効率を向上させるためのツールに統合基幹業務システム(ERP)「Microsoft Dynamics 365 for Field Service」を採用した。これにより、各市場の代理店が、GMSSによるアフターサービス業務の可視化、業務効率の向上、ペーパーレス化が可能になるという。2018年2月にインドでシステムを導入しており、フィールドサービス技術者の工数を20〜25%削減することを目指している。
また、パブリッククラウド「Microsoft Azure」上で収集しているフォークリフトの稼働情報と、GMSS上で管理するアフターサービス情報を連携し、適切な時期のメンテナンス実施が可能になる。これにより、顧客のフォークリフトの稼働率の最大化に向け、予防保全の強化と、将来的な故障予知の実現を目指すとしている。
豊田自動織機では、2018年6月までにベトナムでの導入を完了し、シンガポールやマレーシア、中南米、日本国内にも順次GMSSを展開していく予定だという。