PivotalがNYSEに上場--CFOがビジョンなど示す

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-04-23 15:03

 Pivotal Softwareは米国時間4月20日、ニューヨーク証券取引所での新規株式公開(IPO)を果たした。同社の株価はIPO価格の15ドル(約1600円)から値を上げ、終値は15.73ドル(約1700円)をつけた。時価総額は約39億ドル(約4200億円)となった。

 ティッカーシンボルはPVTLで、Zuoraなど他のクラウド企業のIPOに比べると穏やかなスタートとなった。だがPivotalの最高財務責任者(CFO)であるCynthia Gaylor氏は、上場初日を「素晴らしいマイルストーン」とし、「われわれは長期的に考えている」と述べた。

 Pivotalはクラウドネイティブのソフトウェア開発プラットフォーム「Pivotal Cloud Foundry(PCF)」のほか、「Pivotal Labs」(「Labs」)を提供している。PCFを発表して以来、サブスクリプション顧客数は2018会計年度末時点で319社を数えるまでに増加している。サブスクリプションの売上高は2億5900万ドルで、前年比73%増となっている。

 Gaylor氏は、「この規模で当社の成長率で伸びている企業は、プラットフォーム企業はもちろんソフトウェア企業では多くはない」と述べている。

 2018会計年度の純損失額は1億6350万ドルとなっている。しかしGaylor氏によると、Pivotalは黒字化に向けた戦略を進めているという。サブスクリプションによる売り上げが急成長しているのに加え、営業、マーケティング、R&Dなどの分野での投資で追い風となる動きが見え始めているという。

 Gaylor氏は、「Pivotalは世界のエンタープライズが意思決定する手段をリードする技術の最先端にいると考えている」とし、「適切に投資し、市場をリードする当社のポジションや技術の範囲をうまく活用できるようにしたい」と述べた。

 「適切に投資」すれば収益化を実現できるとGaylor氏は述べた。

NYSE

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]