Pivotal Softwareは米国時間4月20日、ニューヨーク証券取引所での新規株式公開(IPO)を果たした。同社の株価はIPO価格の15ドル(約1600円)から値を上げ、終値は15.73ドル(約1700円)をつけた。時価総額は約39億ドル(約4200億円)となった。
ティッカーシンボルはPVTLで、Zuoraなど他のクラウド企業のIPOに比べると穏やかなスタートとなった。だがPivotalの最高財務責任者(CFO)であるCynthia Gaylor氏は、上場初日を「素晴らしいマイルストーン」とし、「われわれは長期的に考えている」と述べた。
Pivotalはクラウドネイティブのソフトウェア開発プラットフォーム「Pivotal Cloud Foundry(PCF)」のほか、「Pivotal Labs」(「Labs」)を提供している。PCFを発表して以来、サブスクリプション顧客数は2018会計年度末時点で319社を数えるまでに増加している。サブスクリプションの売上高は2億5900万ドルで、前年比73%増となっている。
Gaylor氏は、「この規模で当社の成長率で伸びている企業は、プラットフォーム企業はもちろんソフトウェア企業では多くはない」と述べている。
2018会計年度の純損失額は1億6350万ドルとなっている。しかしGaylor氏によると、Pivotalは黒字化に向けた戦略を進めているという。サブスクリプションによる売り上げが急成長しているのに加え、営業、マーケティング、R&Dなどの分野での投資で追い風となる動きが見え始めているという。
Gaylor氏は、「Pivotalは世界のエンタープライズが意思決定する手段をリードする技術の最先端にいると考えている」とし、「適切に投資し、市場をリードする当社のポジションや技術の範囲をうまく活用できるようにしたい」と述べた。
「適切に投資」すれば収益化を実現できるとGaylor氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。