SAPは、メーカーがクラウドコンピューティングとIoT(モノのインターネット)を利用して、システムの管理と監視や、サプライチェーンのそのほかの企業との連携を容易に行える新しい製品スイート「SAP Digital Manufacturing Cloud」を発表した。
SAPの新しい製品スイートには、生産現場と業務システムを統合し、部品および材料レベルの可視化を可能にする「SAP Digital Manufacturing Cloud for execution」と、データ主導型の性能管理に重点を置いた「SAP Digital Manufacturing Cloud for insights」が含まれる。また「Predictive quality」サービスにより、メーカーは予測的アルゴリズムを適用して、欠陥品、不良品などによる損失を低減できるほか、提案された修正措置を取ることができる。
またSAPは、クラウドベースの協業プラットフォームである「Manufacturing network」も発表した。これは「SAP Ariba」に統合されており、顧客を3DプリンティングやCNCプリンティングなどの製造サービスプロバイダーや材料プロバイダーとつなぐことで、設計から部品生産まで、製造プロセス全体での協業を可能にする。
SAPのシステムにより、メーカーは設計での協力、変更箇所の提示、代替法の提案などが可能になる。また、設計に関する議論やデータを見積もり依頼に関連づけられるほか、1社もしくは複数のサプライヤーから部品の見積もりを取り、購入プロセスを開始できる。
SAP SE Products & InnovationのエグゼクティブボードメンバーであるBernd Leukert氏は、次のように述べている。「当社の製造業向けクラウドソリューションは、顧客が産業用IoTを活用できるように支援するもので、広範なデジタルサプライチェーン全体で機器、人間、業務をつなぎ、製造と事業運営の緊密な統合を可能にする」
SAPはほかにも、「Connected Worker Safety」サービスを発表した。ウェアラブル機器やセンサが収集したデータを利用して、作業者の安全を確保するものだ。センサを用いて、心拍数、体温、空気品質、気温、照明、騒音などの作業環境や作業者に関するデータを収集する。センサの利用によって、墜落、傷害、脱水、疲労など、作業員に関する警報を発することができる。同サービスは、2018年第2四半期のリリースを予定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。