SAPのクラウド事業における四半期の売り上げが初めて10億ユーロに達した。CRMなどの市場に向けての大胆な計画を組むことを促しているようだ。
SAPによると、第1四半期(1~3月期)のクラウドサブスクリプションとサポートの売り上げは前年同期比で18%増加し、10億7000万ユーロに達したという。四半期の売上高が10億ユーロを超えたのは初めてと報告している。ソフトウェアの売上高は前年同期比10%減の6億2500万ユーロだった。クラウドとソフトウェアの売上高は前年同期比1%増の43億5000万ユーロで、総売上高は52億6000万ユーロとなった。
SAPの戦略は、クラウドサブスクリプション事業を成長させ、予測が難しいビジネスであるソフトウェアライセンス販売から移行を進めることだ。クラウド事業は急速に成長し、売上高は10億ユーロとなったが、ソフトウェアライセンスとサポート事業は32億ユーロを売り上げている。
SAPによると、クラウドサブスクリプションとソフトウェアサポートが売り上げに占める比率は71%に達しているという。
SAPは製品についての最新情報も明らかにした。「S/4HANA」の顧客数は、前年同期から43%増えて8300社に達した。第1四半期に、Swiss Postなど約400社が新たに契約している。このうちの約40%が新規顧客だという。「S/4HANA Cloud」の顧客として、MacMahon HoldingsやDetecon Internationalなどの名前を挙げている。
SAPはまた、顧客エクスペリエンスソリューションは「クラウドの新規受注で前年同期比3桁成長に達した」と報告している。新規顧客は、Jaguar Land Rover、Coca-Cola、Unileverなどだという。
「SAP SuccessFactors Employee Central」は、CaixaBank、Reckitt Benckiser Group、HiPP、San Francisco Unified School District、Intesa Sanpaoloを含む2400以上の顧客を獲得した。「SAP Leonardo」については、Airbus、DBS Informatik、Thyssenkruppなどが採用を決定したという。

提供:SAP
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。