結局のところ、サイバーセキュリティ専門家は人材不足により、民間部門の方が高収入を得ることができる。このため公共部門は人材を引きつけ、維持するのに苦労している。これはMPらが警告するように、いずれ攻撃を受けることになる政府にとって、ことさら頭の痛い問題だ。
「保健省とNHS機関は、WannaCryから教訓を得たものの、サイバーセキュリティを改善するための取り組みが多数残っている。果たして攻撃が起こるかどうかが問題ではなく、いつ起こるかの問題だ」と委員会は述べている。
NHSは報告書に対して、WannaCryから学んだことを基に、将来の攻撃への対応策を改善するために取り組みを進めていると回答した。
NHS DigitalのData Security CentreのディレクターであるDan Taylor氏は、「委員会の提言を歓迎すると同時に、それらの導入に関してNHSおよび政府のパートナーと協力を続けていく」と、米ZDNetに語った。
「WannaCryから多くの教訓を得た。われわれが果たす役割を拡大し、向上させることでも大きく前進しており、NHSの組織にサイバーセキュリティの既知の脅威について警告している。またリスクを最小化し、最前線にある必須サービスに与える影響を最小限に抑えるための適切な手段についても、助言を行っている」と、Taylor氏は付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。