Googleは米国時間4月30日、「Google Cloud Platform」の処理能力強化に向け、GPUポートフォリオの拡大を発表した。「Google Compute Engine」上と「Google Kubernetes Engine」上で「NVIDIA Tesla V100」のベータ版提供を開始するとともに、「NVIDIA Tesla P100」の一般提供を開始した。
Tesla V100は単一のGPUでCPU 100個分の性能を有しているため、機械学習(ML)やアナリティクス、動画処理といった、高い計算能力を必要とするアプリケーションを取り扱う際のパフォーマンス向上が顧客にもたらされる。
新たに提供されたTesla V100 GPUモデルでは、最大8基のTesla V100を選択することで、単一仮想マシン(VM)上で96個のvCPUと624Gバイトのシステムメモリが利用できる。またGoogleによると、相互接続技術「NVLink」の採用によりGPU間の通信帯域幅が最大300Gバイト/秒となるため、深層学習(DL)や高性能計算(HPC)といったワークロードが最大40%高速化されるという。同モデルは現在、米国のオレゴン(us-west1)とアイオワ(us-central1)、そしてオランダのエームスハーヴェン(europe-west4)リージョンで利用可能となっている。
一方、Tesla P100 GPUモデルでは、最大4基のTesla P100を選択することで、単一VM上で96個のvCPUと624Gバイトのシステムメモリが利用できる。同モデルの提供リージョンは、ベータ版が提供されていた米国のオレゴン(us-west1)とアイオワ(us-central1)、サウスカロライナ(us-east1)、ベルギー(europe-west1)、台湾(asia-east1)に加えて、今回新たにオランダのエームスハーヴェン(europe-west4)が追加となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。