Cloud Foundryを開発するPivotal Softwareについては、スタートアップの速度で競争優位性をソフトウェアで実現できるとし、「クラウド中立なので、ロックインを恐れることなくどこでも実装できる」とDell氏。Cloud Foundryは、Fortune 500の半分以上を顧客に抱えるとのことだ。
Dell Technologiesカンパニーではないがマルチクラウドで重要になる統合クラウド技術のBoomiについても、「マルチクラウド環境でシームレスにアプリとデータを結びつけることができる」とDell氏は紹介した。顧客数は7000社を超えており、前年度比50%で成長したという。
ミッションクリティカルなアプリケーション向けのクラウドVirtustreamも備える。レガシーの業務アプリケーションを安全かつ法規制に準拠した形でクラウドに移行できるという。
個々の技術だけでなく、購入についても「クラウドのようにオンプレミスを課金する」というDell Flexible Consumption Modelを持つ。Dell Financial Servicesが提供するもので、年38%で成長するなど顧客の受け入れも良いという。Dell氏はここで、オールフラッシュストレージにも拡大することを発表した。
これらすべてを支えるのがDell EMC Serviceだ。顧客、パートナーの成果を加速できるよう世界180カ国6万人でサポート体制を敷いている。
これらの技術とともにDell Technologiesは4分野でのトランスフォーメーションを実現すると約束する――1)デジタル(VMware、Pivotal、Virtustreem)、2)IT(Dell EMC)、3)ワークスペース(Dell)、4)セキュリティ(RSA、SecureWorks)だ。「Dell Technologiesは4つのトランスフォーメーションを提供できる。これが我々を選ぶ理由になっている」とDell氏、DellとEMC合併後の売り上げは、買収時に予想していた成長を上回るレベルだという。
Dell氏は将来は「人間とマシンのパートナーシップ」と述べる。「指数関数的な技術のパワーを使って問題を解決したり、持続性と効率を加速させたり、情報、リソース、チャンスを民主化する」とDell氏。基調講演中、2030年を見据えてガイダンスを強化するDell Technologies Insituteを立ち上げたことも発表された。”Realizing 2030”をテーマに、Dell Technologies全体でリサーチとオピニオンリーダーシップに取り組むとしている。