C. S. I.(CSI)、NTT DATA Thailand、クニエの3社は5月1日、タイでRPAソリューション「Office Robot」の提供を開始すると発表した。
Office Robotは、日本では「Winactor」として提供されているソフトウエア型ロボットの英語版。Winactorは日本でトップシェアを誇る。Windows端末から操作可能な、あらゆるアプリケーションの操作を自動化する。作業時間の短縮・入力ミスの軽減を実現するとともに、業務負荷を分散することで、より高度な業務にリソースを移行することが可能となる。
3社協業によるOffice Robotの提供イメージ
3社は、共同で適用業務の分析をはじめとした業務プロセス改革の支援から、運用後の現地スタッフによるタイ語でのサポートまでを提供する。
これまでは、タイにおける日系企業や現地企業では、現地労働者の人件費が安価であったため、人海戦術で業務をオペレーションする傾向があり、自動化の検討は遅れがちとなっていた。しかし、タイにおける昨今の人件費高騰の傾向や、かねてからの人的ミス解消のニーズにより、RPA導入の要望が高まっている。
Winactorは、直感的に操作できる GUIを完備しており、プログラミング知識がなくても扱える高い操作性をもっている。一般的にRPAにかかるコストは人を雇用する場合と比べ10分の1〜3分の1程度となっており、圧倒的なコストの削減が見込める。また、データ入力作業や定型業務などをRAPに置き換えることで、営業戦略や対人コミュニケーションが必要な業務など、より高度で高付加価値業務に人員を増強・専念することが可能となる。
CSIは、タイ・バンコクで設立された創業27年の日系の独立系IT企業。同社は、Office Robotのライセンス販売と開発、タイ現地スタッフによるタイ語での運用サポートを担当する。NTT DATA Thailandは、NTTグループのタイ現地法人として、タイでのRPA導入をバックアップを実施、クニエは、Office Robotの導入効果を最大化するためのコンサルティングサービスを提供する。