Dell Technologies World

データアナリティクスは製品、人、プロセス、ビジネスを変えるーーMcLarenのCOO - (page 2)

末岡洋子

2018-05-07 08:12

Powerブランドでの統一が進む――最新のサーバ製品、謎の”Power MX”も披露

 Dell TechnologiesのClarke氏は、McLarenに代表されるようにデータ中心となるために企業が着目すべき技術トレンドとして、次の5つを紹介した。


Dell TechnologiesのJeff Clarke氏。Dell EMCを統括してきたDavid Goulden氏が2017年秋に退社、以来クライアントからDell EMCのエンタープライズまでを担当することになった

1)没入型・コラボレーション型技術

 働く場所が変化しており、自分が利用したい技術が提供されているかどうかで会社を選ぶ人もいるという。Clarke氏は、「2020年には、AR、VR、MR(Mixed Reality)を採用する企業は25%になる」という予想を披露しながら、トレーニング、ビジネスプロセスの高速化などに役立てることができるとした。

2)IoT

 意思決定が高速になりエッジでの処理が進むという。自動運転は一つの例となる。

3)マルチクラウド

 Clarke氏によると「プライベートクラウドへの揺り戻しが見られる」という。

 「新しいアプリケーションはクラウドネイティブで構築されており、エッジコンピューティングにフォーカスしている。アプリケーションがクラウドの上に実装されると、それを支えるインフラには拡張性のあるストレージとセキュリティが必要になる」とClarke氏。

 Dell EMCはストレージ、保護などそれに対応する製品をそろえるだけでなく、顧客は使った量に対して支払う従量課金のビジネスモデル(「Flexiible Consumption Model」)をそろえることも紹介した。

4)ソフトウェア定義

 ネットワーク、データセンター、セキュリティなどがソフトウェア定義になる。ソフトウェアが遠隔からデータセンター全体を制御し、パッチ管理などが自動化されると見る。

 ここではハイパーコンバージドの「VxRail」の強化などに触れた。

5)AIと機械学習

 「2021年には71%のエンタープライズアプリがAIを含むことになる」「2019年に最も成長する技術分野はAI、機械学習」とClarke氏は述べ、「コグニティブコンピューティングの時代。マシンが学習することで人間の効率性を強化できる」と続けた。

 Dell EMCはこの分野で「PowerEdge」サーバファミリの最新機種となる「PowerEdge R840」「PowerEdge R940 XA(Xtreme Acceleration)」 を発表、リアルタイムのデータアナリティクスなどの用途に最適とした。

 また、SSDの新しい接続規格「NVMe」に対応した最新のストレージアレイ「PowerMax」も発表、EMCのVMaxの後継と位置付けられており、NVMeをエンドツーエンドでサポートすることで「世界最速」をうたう。


NVMe対応のオールフラッシュ「PowerMax」を発表。VMaxの後継となる

 合わせて、年初からティーザーを公開したことから一部で話題となっていたミッドプレーンを持たないモジュラー型インフラ「PowerEdge MX」も、”スニークピーク(先行披露)”としてステージに登場した。正式な発表は2018年後半としている。

 Clarke氏、この3年で120億ドルを研究開発に投じたことに触れながら、「エッジからコア、クラウドまで、製品、ソリューション、サービスを届けられるベンダーは他にいない」と胸を張った。

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