Twitterは、自社データセンターで動かしているコールドストレージと「Hadoop」クラスタを「Google Cloud Platform」に移行させる計画だ。
Google Cloud PlatformはSpotify、Etsyなどの顧客を獲得しており、今回のTwitter獲得はそれに続くものとなる。
Twitterはすでに 「Amazon Web Services(AWS)」を利用しているが、Google Cloud Platformの採用はAWSを置き換えるものではなく、Twitterのクラウド基盤を多様化することとなる。Googleに移行させるワークロードは、これまでTwitter社内でホスティングしてきたものだ。
Twitterの最高技術責任者(CTO)、Paras Agrawal氏は米国時間5月3日付の公式ブログで、Google Cloudへの移行により、データプラットフォームを担当する開発チームのエクスペリエンスと生産性を改善できると狙いを説明している。
Twitterはライブイベントと広告モデルで知られるが、エンタープライズ向けのデータ事業も有しており収益源の多角化につながっている。このエンタープライズ向けデータ事業が、Twitterの広告事業とともにGoogleのクラウドによる柔軟性、そして将来的に人工知能(AI)と機械学習のメリットを受けることになるとみられる。
Twitterは複数のHadoopクラスタを構築しており、数万台ものサーバ上で300ペタバイト以上のデータをホスティングしている。Agrawal氏によると、Twitterはこの数年間、自社のプラットフォームとインフラのニーズを検証してきたという。
Twitterによると、Google Cloudへの移行によりプロビジョニングが高速化し、柔軟性が高まるという。またセキュリティが強化され、Hadoopワークロード向けのコンピュートとストレージの分離も可能になるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。