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最高AI責任者が備えるべき2つ目の分野はデータです。これについては、既に議論しました。
ただし、取り組みを始めた時に最初に問題になるのは、多くの場合、各部門にサイロ化されているデータでしょう。そういったデータは、それぞれの部門に貯め込まれており、1つにまとめるのは困難です。これまで、組織横断的にデータのガバナンスを行うという視点はありませんでした。わが社が関わっている企業の多くは、この問題にさまざまなやり方でアプローチしています。その組織のアプローチによって、最高データ責任者や最高AI責任者を設ける場合もありますし、データ源をまとめる方法も、管理する方法もさまざまです。アプローチに違いがあるのは、AIは企業全体に関わるものであり、その観点から考えていく必要があるからです。
人材とデータに続く、3つ目の役割について説明しましょう。3つめの大きなカテゴリは、「責任あるAI」です。私の考えでは、すべての企業はこの問題に備える必要があります。最近、一部のテクノロジ企業に関するニュースの見出しをこの種の議論が飾ることが多いですが、これは、企業が責任あるAIの問題についてもっと考える必要があることを象徴しています。
私は企業の責任を、次のように説明しています。
SF作家のIsaac Asimov氏は、ロボットの安全性を確保するための仕組みとして、ロボット工学の3原則を考案しました。ここに掲げたのは、それと同じように、企業がAIに向けて備える際に検討する必要がある、責任あるAIの4原則とでも言うべきものです。最高AI責任者を設けるかどうかに関わらず、組織の役員レベルの誰かが、こういった問題について考え、説明責任を負う必要があります。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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