Microsoft Build

Visual Studioのリアルタイム共同開発機能「Live Share」パブリックプレビュー公開

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-05-08 10:57

 Microsoftは米国時間5月7日、同社の開発者向け年次カンファレンス「Build 2018」で、「Visual Studio Live Share」のパブリックプレビュー版を同日付けで公開したと発表した。Visual Studio Live Shareは、セキュアなかたちでプロジェクトのコラボレーションや共有を可能にする開発者向けのサービスであり、2017年11月にその概要が公表されていた。

 Visual Studio Live Shareにより開発者は、「Visual Studio」と「Visual Studio Code」(同社が開発した軽量ソースコードエディタであり、「Windows」や「Linux」「macOS」向けが用意されている)をまたがった作業が可能になる。またVisual Studio Live Shareユーザーは、好みの開発言語やフレームワークを使用することができる。

 Visual Studio Live Shareにより、同じ開発拠点にいない開発者がパーソナライズした自らのエディタや統合開発環境内で同じコードを同時に編集、デバッグできるようになる。このサービスは単なる画面共有を実現するものではない。これによって開発者は、コラボレーションのためのリポジトリの同期や、リアルタイムでの編集やデバッグ、ペアプログラミングが可能になる。まず、C#とJavaSript/TypeScriptのファイル向けにVisual Studio Live Shareを最適化する。

 現在のところ、Visual Studio Live Shareの価格は発表されていないが、同社は複数の有償ティアのほか、「開発者がVisual Studio Live Shareを継続的に使用していけるような実質的に無償のティア」を提供する予定だと述べた。

 また、Microsoftは同日付けで「Visual Studio IntelliCode」のプレビュー版も公開した。同社によると、Visual Studio IntelliCodeはコードの品質と生産性を向上させるために、積極的な提案を提供するという。

 さらに同社はBuild 2018において、「.NET Core 3」に関する発表も予定している。.NET Core 3は同社のクロスプラットフォーム環境である「.NET Core」の次期メジャーバージョンだ。

 開発者は同一コンピュータ上で.NET Core 3の複数のインスタンスを実行できるようになるため、システム全体をアップデートすることなく、「Windows Forms」や「Windows Presentation Foundation」(WPF)、「Universal Windows Platform」(UWP)のアプリケーションを.NETの新バージョンにアップデートできるようになる。同社によると、リリース予定は2019年だという。なお、「.NET Core 2.0」は2017年にリリースされている。

Microsoft

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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