日立、ミッドレンジ向けストレージを刷新--データアクセス処理の改良で性能向上

藤本和彦 (編集部) 2018年05月10日 07時05分

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 日立製作所は5月9日、フラッシュストレージ製品「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)」のミッドレンジモデルを刷新した。データアクセス処理を見直すことで、従来のハイエンドモデルを超える高性能を実現している。

 新製品は、オールフラッシュ構成に特化した「VSP F900」「VSP F700」「VSP F370」「VSP F350」、HDDとSSDを併用する「VSP G900」「VSP G700」「VSP G370」「VSP G350」「VSP G150」「VSP G130」の10モデル。G130以外のモデルは同日から提供開始する。G130の出荷時期は6月29日を予定している。税別価格は、F900が4132万6000円から。

 今回、フラッシュストレージのアクセス性能を最大限に引き出すため、データアクセス処理などの機能を刷新した。新アーキテクチャを搭載した最上位モデルのF900は、従来のハイエンドモデル「VSP G1000」との比較において、1秒間当たりの入出力処理数(IOPS)を14%向上した。これにより、従来のハイエンドストレージからの置き換えを可能にするとしている。

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新アーキテクチャではデータアクセスを一括処理して性能を向上している

 また、データのアクセスパターンに合わせ、重複排除の処理方式を自動で切り替える機能を搭載した。フラッシュストレージの利用効率を高めるとともに、高速性が求められるシステムの構築を可能にする。

 例えば、重複排除が効きやすい連続したデータの書き込み操作が発生するような場合は、データ受信時に処理するインライン方式を選択し、容量削減を優先する。一方で、重複排除が効きにくく、高頻度のランダムアクセスが発生するような場合は、データを記憶媒体に格納後に負荷の低いタイミングで処理するポストプロセス方式を選んでアクセス速度を優先する仕組みとなっている。

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アクセスパターンに応じてポストプロセス方式とインライン方式を自動で切り替える

 さらに、ミッドレンジモデルおいても高信頼化機能がサポートされる。具体的には、拠点間でのストレージクラスタ構築機能「Global-Active Device」、リモートコピー機能「TrueCopy」「Universal Replicator」が利用可能となっている。

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ミッションクリティカルシステムで求められる高信頼化機能を利用できる

 IT運用を自動化する「JP1/Automatic Operation(AO)」とストレージ運用を自動化する「Hitachi Automation Director(HAD)」との連携を可能にする「Automatic Storage Operation for JP1」の提供を開始する。これにより、アプリケーションからサーバ、スイッチ、ストレージまでの運用を自動化し、迅速なリソース割り当てや、運用コストの削減、操作ミスの低減を実現するとしている。

 導入顧客の一例として、ストレージ設定において90%の時間短縮、70%の手動操作削減を可能にした、と日立製作所 システム&サービスビジネス サービス&プラットフォームビジネスユニット ITプロダクツ統括本部 プロダクツビジネス本部 本部長 後藤照雄氏は説明する。

 新モデルの提供に合わせ、「データ容量最適化サービス」「All Flash Arrayオンデマンドサービス」を新たに提供する。データ容量最適化サービスは、データ容量の削減効果を事前に見積もり、移行後のフラッシュストレージの構成を提案、その削減効果を保証するというもの。

 All Flash Arrayオンデマンドサービスは、F350モデルを月額払いで導入できるようにする。ビジネス成長に応じて2段階の性能拡張が可能なほか、繁忙期などの高負荷時に一時的に性能を向上させることも可能という。

 今後のストレージ戦略について、後藤氏は、ストレージ製品の開発・販売の継続強化、サービスメニュー強化、Software Defined製品の市場投入、クラウドオーケストレーションの推進などを挙げた。「データセンターのモダナイゼーションを支える高信頼・高可用・高性能・高効率なストレージ基盤をあらゆる規模で提供していく」

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