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成功するIoTとは--ロールス・ロイスのやり方

Mark Samuels (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-05-16 06:30

 モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)、ビッグデータなどの最新の技術がもたらす価値には過剰な期待が寄せられるものだ。しかし、航空機用エンジンなどを手がける英Rolls-Royce Holdingsはこれらの技術を組み合わせて、顧客のビジネスメリットを生み出している。

 同社は2017年の終わりに、機械学習、AI、データアナリティクスを利用して新たなサービスを生み出すことを目指す取り組み「R2 Data Labs」を発表した

 このラボの中心は、Rolls-Royceが「データイノベーションセル」と呼ぶ、同社の各部門のチームと協力して働くデータ専門家のグループだ。これらのグループは、DevOpsの手法を用いてデータを調査し、新たなアイデアを試し、それらのアイデアを、資産の利用可能性・効率・メンテナンスや、安全性、コンプライアンスなどの分野の新たなイノベーションやサービスに変える。

 同社によれば、2018年の終わりまでには、同社製エンジンを搭載する稼働中の航空機から毎年70兆件のデータポイントを収集できるようになり、これを利用して「ネットワークに接続され、コンテキストを意識し理解する」航空機用エンジンを開発する計画だという。

 Rolls-RoyceのR2 Data Labsでグローバルエコシステム担当ディレクターを務めるCaroline Gorski氏は、同社には30年のデータ統合の経験があると述べている。

 R2 Data Labsのチームには、200人のデータアーキテクト、エンジニア、科学者、専門的マネージャーが所属しており、エンジンの正常性監視活動によって、過去12カ月間に2億5000万ポンド(約370億円)相当の価値を生み出している。これらの活動は、90日単位で進められる。Gorski氏によれば、チームはその過程で、アイデアの段階から、実用最小限の製品を生み出す段階まで進むという。

 「やるべき価値のあることにたどり着くには、素早いイテレーションが一番だ」と同氏は言う。「われわれは、社内・社外の顧客と協力し、デザイン思考のアプローチでビジネスチャンスを見つけている。その後、そのアプローチの妥当性を証明できる概念実証を素早く行う」

未知のものを可視化する

 2017年10月にRolls-Royceに転職したGorski氏は、先端技術の導入にかけては豊富な経験を持っている。同氏はこれまでに、新技術の導入を支援する企業であるDigital CatapultのIoT責任者や、TelefonicaのIoT事業開発の責任者を務めた経験がある。

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