サントリーグループのIT子会社であるサントリーシステムテクノロジーは、グループ各社が利用するストレージシステムを、ピュア・ストレージ製のオールフラッシュストレージ「FlashArray//M70」に刷新した。
サントリーシステムテクノロジーでは、本番環境、検証環境、本番用データベースの3階層でシステムを管理・運用してきた。ストレージシステムに関しては4〜5年おきにリプレースを実施。データの移行作業などの工数に、年間平均で約700時間、多いときには約1500時間を要していた。また、各階層ごとに設定方法や操作方法が異なることにより、障害対応に時間がかかることも課題視されていた。
そこで同社は、新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)のサポートを受け、ピュア・ストレージ製を含む4種類のオールフラッシュ製品を対象に概念実証(PoC)を実施。その結果を受けて、FlashArray//M70の導入を決めた。
選定理由として、システム停止やデータ移行作業を伴わないでディスクヘッドを無償で新品に交換できるサポート体制が挙げられている。また、ストレージシステムをFlashArrayに一本化することで、複数製品を管理する手間から解放されるとともに、NSSOLに運用を移管できることも決め手となった。
2017年12月には新ストレージシステムへのデータ移行を完了。データの入出力(I/O)や圧縮率を向上し、ストレージコストを約65%削減した。ストレージ装置の設置場所も5ラックから13Uへと大幅に削減し、消費電力も24.2kVAから2.3kVAへと10分の1に低減した。年間平均で約700時間の運用工数が削減される見込みだ。