IoTブースでは「可視化」のキーワードが強い
注目のIoTをチェックすべく、IoT/M2M展に移動。IoTはInternet of Things(モノのインターネット)の略で、さまざまなセンサやデバイスがインターネットに接続する仕組みのこと。M2MはMachine to Machine(機械同士の通信)の略で、センサやデバイス同士が通信するという仕組みは同じだが、必ずしもインターネットを介さないのが特徴となる。
大きなブースで、ソラコムがアイ・オー・データ機器やメカトラックス、岩崎通信機などと共同展示を行っていた。ソラコムはIoT/M2M向けにワイヤレス通信を提供するプラットフォームで、低価格で導入できるのが特徴。さらに、IoT/M2Mデバイスを管理するシステムも用意しており、これまでより少ないリソースでIoTソリューションを構築することができる。
複数企業の共同出展で、熱気にあふれていたソラコムブース
各社が取り扱う製品についてのセッションも行われていた
途中で人だかりができていたのでのぞいてみるとトレンドマイクロによるセッション。情報セキュリティEXPOにもブースを出しており、相変わらず企業のセキュリティに対する関心の高さがうかがえる。もちろん、このブースではIoTを狙った最新の脅威について紹介されていた。もはや、Windowsだけでなく、ネットワークにつながる全ての機器が脅威にさらされているのだ。
通路まではみ出るほど参加者が集まっていたトレンドマイクロのセッション
コンシューマー向けのIoTと異なり、ビジネス向けのソリューションが多く、中でも目立っていたのがセンサ類を活用した可視化に関するもの。ウイングアーク1stは、IoT/M2M展に加えて、AI・業務自動化展にも出展しており、ペーパーレス化により業務を自動化するソリューションや、IoTの膨大なデータを可視化するビジネスインテリジェンス(BI)ツール「MotionBoard」を展示していた。
IoTデータをリアルタイムに可視化する「MotionBoard」
AI・業務自動化展で展示されていたアナログプロセスを自動化する「SPA」
2018年4月、Googleから「Google Wifi」が発売され、話題になっていた「Wi-Fiメッシュ技術」。現場では、この技術を搭載したプロダクトをサイレックス・テクノロジーが展示していた。「切れない無線」技術を搭載したプロダクトが展示されており、医療やヘルスケア、産業機械分野などへの展開事例が紹介されていた。
サイレックス・テクノロジーでは、最新のワイヤレス技術を展示していた
メッシュネットワーク技術を搭載した「BR-400AN」