大手からベンチャー、自治体までバリエーション豊かなクラウド
クラウドコンピューティングEXPOでは、243社が出展していたが、中でもサイボウズの「kintone」ブースが目立っていた。工場をイメージしたブースになっており、パートナーと共同でさまざまなシステムが展示されていた。
特に面白そうだったのが、ビジネスチャットツール「LINE WORKS」で動作するチャットボットからkintoneのデータを引き出すサービスや、前出のRPA、BizteX cobitと連携してkintoneのデータを活用するサービス。パートナーがプラットフォームであるkintoneをさらに便利にするエコシステムは強いな、と感じた。
今年のkintoneブースは工場をイメージしていた
ジョイゾーはLINE WORKSと連携するチャットボットを展示
チャットボットでkintoneのデータを引き出すデモ
M-SOLUSIONSはBizteX cobitとの連携デモを行っていた
クラウドコンピューティングというカテゴリなので、特にバリエーション豊かな企業が軒を連ねている。山口県などもサテライトオフィスの立地をサポートするブースを出していた。
技術見本市と異なり、商談の場としての展示会なので、とても新鮮だった。ダイレクトにどんな事業でどんなメリットが出るかをストレートに展示しており、分かりやすい。参加者の集まり具合を見ていると、皆さんの興味の傾向も分かり面白かった。やはり、働き方改革の切り口で、AI・業務自動化やIoT/M2M、クラウドコンピューティングといったところが盛り上がっていた。日本のIT業界も、まだまだ盛り上がっていきそうだ。
- 柳谷智宣(やなぎやとものり)
- ITライター
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1972年生まれ。1998年からIT・ビジネスカテゴリのライターとして、さまざまな雑誌、書籍、ウェブ媒体で執筆している。近年は、クラウドサービスやスタートアップ関連の動向を注視しており、多数の企業に取材、実際にプロダクトに触れることも多い。飲食店も経営しており、「原価BAR」を都内4店舗、「花円(KAEN)」をウランバートルにて展開中。著書に『銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ』『Twitter Perfect GuideBook 改訂版』『クラウドの達人はなぜChromeを使うのか』『Dropbox WORKING』など。