Bank of Americaは米国時間5月18日、AI搭載仮想アシスタント「Erica」を2500万人のモバイル顧客向けに正式に導入した。
Ericaは2017年下旬、従業員向けに試験が開始され、3月より顧客に展開されている。「Bank of America」アプリから、音声コマンドやテキスト、ジェスチャでユーザーの銀行処理を支援できる。現在、以下のようなさまざまな処理が可能だ。
- 過去の取引の検索(小切手での支払い、ショッピングなど)
- 主要情報へのアクセス(銀行支店コード、最寄りのATMなど)
- Bank of Americaフィナンシャルセンターでの対面相談の予約
- 請求の確認や支払いの予約
- デビットカードのロックとロック解除
- 口座間の振り替えや、個人間(P2P)送金サービス「Zelle」を利用した知人への送金
Bank of Americaで消費者および資産管理技術を統括するAditya Bhasin氏は声明で、「銀行および金融サービスに関するEricaの知識は、顧客とのやり取りを重ねるごとに増えていく」と述べた。「いずれ、友人への支払いや、特定業者での取引明細の表示だけでなく、ユーザーの習慣を分析してアドバイスを提供することで、より優れた財政関連の判断ができるよう支援するための洞察を備えるようになるだろう」(Bhasin氏)
Bank of Americaによると、モバイルバンキングを利用する顧客は現在、2500万人を超えているという。一方、Wells Fargoは2018年1月、デジタルサービスの利用増加を反映して、銀行支店への来店やATMでの取引は減少していると報告した。また、National Australia Bankは、Amazon.comの音声アシスタント「Alexa」用スキルをリリースし、銀行部門ではAIを応用した音声対話サービスがますます重要になっていると米ZDNetに語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。