もう1つ挙げるなら、Veeamは仮想化に特化している。仮想基盤のバックアップに時間がかかるという顧客は多いが、VeeamはVMwareの機能を使ってスナップショットをとり、バックアップやリカバリをするので、高速に、確実に行うことができる。
システムを車に例えると、データ保護は車の保険と同じ。車を決めて最後に保険はどうするかとなる。大体の場合、扱っている保険を入れてくださいとなる(保険会社を指名して購入することは少ない)。バックアップも、顧客は”パートナーが扱っているバックアップソフトウェアを入れてください”となり、システム単位でバックアップが入るいとう”サイロ状態”になっている。標準化ができていない。
ある大手顧客にサイロの問題を指摘したところ、問題を認識していただいた。データ保護では日本企業は世界的に見て遅れていると伝えている。
--米シカゴで開催したパートナーおよび顧客向けイベント「VeeamOn 2018」では、ハイパーアベイラビリティ、そしてインテリジェントなデータ管理に向けて5ステップ(バックアップ、アグリゲーション(集約)、可視化、オーケストレーション、自動化)を提唱しました。日本ではどのように進めていくのでしょうか?
5ステージを日本の多くの企業に当てはめると、最初のステージのバックアップもうまくいっていないし、サイロ状態なので2ステップ目のアグリゲーションのステージにも行けない。ここができなければ最後の自動化まで進めることができない。
われわれが提案する5ステージのようなものは、従来型ベンダーはまだどこも提案していない。お客様も知らないので、我々の価値は高いと認識している。
Veeamは単なるバックアップソフトではなく、既存ベンダーとは違うと伝えている。効率的に、アジャイルにするのが我々の目標だ。単にバックアップをとるところを目指しているのではない。考えている次元が違うと説明している。