今日のポイント
- 再び増えてきた不安材料:ただしここは長期投資で買い場と判断
- 12月決算の好配当利回り株で6月末に中間配当金を得る権利が確定する10銘柄
- 6月26日は「権利付最終売買日」、27日は「権利落ち日」
これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
再び増えてきた不安材料:ただしここは長期投資で買い場と判断
日経平均株価が下がるにつれて投資家を不安にする材料が増えてきた。
- 米国が仕掛ける貿易戦争がエスカレート。Trump米大統領は自動車の輸入関税を25%に引き上げる検討を開始
- 米金利上昇のあおりを受けて過重債務国の通貨が急落(トルコ・アルゼンチン・ベネズエラ・ブラジルなど)
- 欧州ではイタリア・スペインの政治混迷を受けて共通通貨「ユーロ」が大幅に下落
- 円高(5月29日に一時1ドル当たり108.11円。30日22時時点では108.90円)
- 朝鮮半島の非核化、米朝首脳会談が実現しない可能性が浮上
- 米国の景気指標が足元やや軟化。1~3月の米GDP(国内総生産)改定値は前期比年率+2.2%
短期的な下値リスクは払拭できないが、筆者は、この下落局面は長期投資で買い場と判断している。
12月決算の好配当利回り株で6月末に中間配当金を得る権利が確定する10銘柄
好配当利回り株から投資を始めたらいいと考える。ただし、配当利回りは確定利回りではない。業績が悪化して減配(配当金減額)になり、株価が下落することもあり得る。
そこで、なるべく減配になりにくい性質を持った銘柄を選別する必要がある。今回は、営業利益率が高く(7%以上)、時価総額が大きい(3000億円以上)ものを選んだ。一般的に、営業利益率が高く、時価総額が大きい銘柄には、収益の安定性が高いものが多いからである。
次ページで、2018年12月に本決算、6月に中間決算を迎える好配当利回り10銘柄を紹介する。