IT部門にとって、2020年1月14日のWindows 7のサポート終了に伴うWindows 10などへの移行対応は、目下の重点課題だろう。しかし同時期の前後には、Windows 7以外にも多くのプラットフォームがサポートの終了というタイミングを迎える。
Microsoft製品では、Windows 7と同じ日にサポートが終了するWindows Server 2008/R2の移行対応がある。比較的大がかりな業務システムでは、Windows Server 2012/R2などが利用されているが、Windows Server 2008は特に部門内サーバなど、ともすればIT部門があまり所管しないシステムで今も多数稼働している。中堅・中小企業の中には、基幹業務システムですらWindows Server 2008で運用しているというところもあるだろう。
また、2000社以上が導入するSAP ERP 6.0などは、サポート期限が2025年ながら、基幹業務システムであることを考えると、実質的には2020年ごろには計画にめどをつける必要がある。昨今では、SAP HANAのようにクラウド前提のERPの台頭が著しいだけに、単なるシステムの“移行”ではなく、この先の10年を見越した“刷新”を考えなければならない。
2020年には、インターネットコンテンツのリッチ化を牽引すると同時に、その脆弱性がサイバー攻撃の踏み台にもされ続けてきたFlashもサポートが終了する。重要なシステム基盤のサポート終了に伴う話題の記事を集めた。
「Windows 7以外も--2020年のシステム移行問題」