電子部品やモバイル機器向け精密ゴム・樹脂部品などの製造・販売事業を展開する日本メクトロンは、クラウド型予算管理システム「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service(PBCS)」を導入した。既にサービスを使い始めており、年間作業量で約2500時間分の削減を目指す。
PBCSを活用することで、経営企画部と各事業の企画部が同じデータ基盤を活用し、販売チャネル・得意先・製品別売上を可視化できる。これまで数日を要していたレポート作成が数時間で完了するなど、既に一定の効果が出始めているという。また、受注変動に対する収益への影響度分析や年度計画に対する着地点予測も迅速に行えるようになった。
将来的には、PBCSで集約されたデータに加え、全社で利用する統合基幹業務システム「Oracle E-Business Suite(EBS)」に蓄積されたデータを活用していくことで、人員計画・設備投資計画まで拡張していく。
これまで同社では、グローバルで展開している子会社からの販売計画や実績などの膨大なデータを表計算ソフトで管理し、経営層に報告していた。しかし近年、属人的かつ煩雑な集計作業による業務の負荷が増大し、過去実績との比較や受注の増減が生産側でどう影響するかという分析作業は、人手による対応では限界がきていた。
PBCSについては、予算・実績や販売計画の多軸分析を行う仕組みとして国内外における多数の導入実績を評価したという。また業務部門担当者が使いやすく、表計算ソフトとの高い親和性も評価している。