Microsoftは、次期「Visual Studio」ツールスイートとなる「Visual Studio 2019」のリリースに向け、初期の計画段階にあるという。
MicrosoftはGitHubの買収を発表しており、Visual Studioツールを使った作業の多くがGitHubで行われることなどから、MicrosoftはWindows版とMac版の次期リリースで予想される内容の一部について早い時期から明らかにしているようだ。
Microsoftは、2017年3月に「Visual Studio 2017」をリリースした。関係者はまだ、Visual Studio 2019がその名のとおり2019年にリリースされるかどうか言及しておらず、数カ月以内に詳細を明らかにすると述べている。
Visual Studioのプログラム管理担当ディレクターであるJohn Montgomery氏は、米国時間6月6日のブログ記事の中で、Visual Studio 2019リリースの大まかな目標をいくつか明らかにした。Microsoftは、次期リリースをより高速で信頼性が高く、チーム作業がやりやすく、使いやすく、始めやすいものにしようとしているという。
Montgomery氏はさらに、次のように述べている。
リファクタリング機能の拡充と改善、ナビゲーションの改善、デバッガの機能拡充、ソリューション読み込みの高速化、ビルドの高速化を予定している。だが、コラボレーションが可能な『Visual Studio Live Share』のような機能によって開発者がリアルタイムで世界中から協業できる方法や、オンラインソースリポジトリを利用した作業のようなクラウド環境のさらなるシームレス化を実現できる方法を探り続けることも考えている。また、『IntelliCode』のような機能で、個人とチームの生産性の限界を押し広げるつもりだ。IntelliCodeでは、Visual Studioが『Microsoft Azure』を使い、AIベースの支援機能を訓練して統合開発環境(IDE)にもたらしてくれる。
GitHubをめぐるMicrosoftの開発者向けツールに関するニュースとして、このほかに「Visual Studio Team Services(VSTS)」や「Team Foundation Server(TFS)」、GitHubについて、今週の「MSDN Blogs」サイトには読むに値する投稿がある。
Microsoftはその投稿で、VSTSチームが「Git」「libgit2」「Git for Windows」「GVFS」などを取り巻くGitオープンソースエコシステムへの投資を続ける予定だと述べている。また、VSTSとTFSはすでにGitHubと統合しており、「その統合は深化し続ける」という。
また、以下のように書かれている。
買収が完了すれば、GitHubはVSTSの顧客にとって新たなすばらしいサービスになる。VSTSと同じポータルで提供されるわけではないが、GitHubは当社のバージョン管理サービスと同様のインテグレーションとトレーサビリティを備えるようになる。いずれGitHubを拡張し、大企業を含む幅広い顧客ニーズに対応させたい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。