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日本株展望

優待タダ取りはできない?--「つなぎ売り」なら低コスト・低リスクで優待がもらえる

ZDNet Japan Staff

2018-06-12 11:57

今日のポイント

  1. 株主優待制度とは
  2. 優待は欲しいが、株価が下がるリスクを負いたくない場合、「つなぎ売り」を使えばよい
  3. つなぎ売りを使った優待取りにかかるコストが、優待で得られるメリットよりも、大きくならないように注意

 これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

 今回は、読者から質問の多い「優待タダ取り」について解説する。インターネットで「優待タダ取り」と紹介されることが多い手法だが、正確に言うと、「株主優待を低コスト・低リスクで得る方法」である。取引手数料・貸株料などのコストがかかる。

 今回はその概要を説明し、次回「6月末基準の優待銘柄」で具体的な方法について解説する。

株主優待制度とは

 日本には、世界でも珍しい「株主優待」という制度がある。上場企業が株主に感謝して贈り物をする制度だ。上場企業が株主に、お中元やお歳暮を贈るようなものである。

 株主への利益還元は、通常「配当金」の支払いで行う。「株主優待品」は、配当金とは別に株主に贈られるものである。魅力的な制度なので、積極的に活用したら良いと思う。

 優待は欲しいが、株価が下がるリスクを負いたくない場合、「つなぎ売り」を使えばよい。

「つなぎ売り」を利用して、株価下落リスクを回避しながら、株主優待を獲得する方法

 株主優待に魅力を感じて、株式投資を検討する方が多いと聞いている。ただし、株式投資である以上、投資した後に株価が下落することもある。

 優待は欲しいが、株価変動のリスクは負いたくない時、活用したらいいのが「つなぎ売り」だ。「つなぎ売り」は信用取引の一種で、信用口座を開設しないとできない。

【参考1】「つなぎ売り」とは

 株を借りてきて売ることを、「信用売り」という。株を持っているが、持っている株を売らず、別途借りてきた株を売ることを「つなぎ売り」と言う。株を保有したまま、株が値下がりするリスクをヘッジする効果がある。この状態で、権利確定日を迎えると、優待をもらう権利が確定する。権利が確定したら、保有している株を、借りてきた株の返済に充てれば、取引が完結する。保有株を、返済に充てることを「現渡(げんわたし)」と言う。

【参考2】「空売り」とは

 「つなぎ売り」も「空売り(からうり)」も、「信用売り」の一種だ。株を借りてきて売るのが、「信用売り」である。保有しない株を借りてきて売るのが、「空売り」である。空売りした株が、値下がりした後に買い戻せば、利益が得られる。たとえば、1000円で空売りした株が、900円に値下がりしてから買い戻せば、1株につき、100円の利益が得られる。

 ただし、空売りした株が値上がりしてから買い戻すと、損失が発生する。

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