あらゆる業種で叫ばれる「デジタル化」には、さまざまな要素が含まれるが、その根底の1つがソフトウェア技術の利用の拡大と言えるだろう。代表的なものが自動車業界におけるオープンソースソフトウェア(OSS)の利用だ。
自動車業界における「デジタル化」としては、人工知能(AI)やコグニティブ(認知)などの技術を用いた自律型走行から高度なエンターテイメントシステムに至るまで、目覚ましい進化を遂げている。しかし、ソフトウェア技術の利用は何も近年のことではなく、オートマチックトランスミッション(AT)やサスペンション、エンジンといった“心臓部”における制御の高度化を中心に何十年にも渡って取り組まれてきた。
そして、そうした経験やノウハウをもとに、クラウドコンピューティングやデータアナリティクスといった汎用的なITを取り入れていくというのが、自動車業界における「デジタル化」の真の姿の一端だろう。大手自動車メーカーが電機メーカーの工場の近くにIT人材を募集する求人広告を打った背景もそうした動きであると言える。
自動車業界のOSSに対する取り組みから企業の「デジタル化」を理解するために役立つ記事をまとめた。