
デジタル社会では、コンピュータが"人を認識"する新たな技術が、セキュリティやプライバシーに関わるさまざまな場面で問題の解決に役立つ可能性がある。パスワードでは、PCやスマートフォンを守れないと考える人が多くなっている中、今後デバイスへのアクセスをどのように保護していくのか。また、企業は個人情報を大量に蓄積、分析している中、個人のプライバシー保護をいかに実現するのか。犯罪やオンラインにおける不正防止などの課題もある。そうした観点から、注目の技術をまとめた。
顔認識
「Windows Hello」やAppleの「iPhone X」で使われている顔認証技術では、光量が低くてもユーザーの顔を認識できる。またAlibabaのeコマースサイトでは、「Alipay」で顔認証を使って商品の代金を支払える。Mastercardでは、オンライン決済の際に、自撮りで本人であることを証明できる技術を導入している。