Oracleは米国時間6月13日、自律機能を搭載した次世代の「Oracle Cloud Platform」サービスとして「Oracle Mobile Cloud Enterprise」と「Oracle Data Integration Platform Cloud」「Oracle API Platform Cloud」「Oracle Developer Cloud」の提供を開始したと発表した。
Oracleは2018年に入り、「Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud」「Oracle Autonomous Analytics Cloud」「Oracle Autonomous Integration Cloud」「Oracle Autonomous Visual Builder Cloud」などの自律機能を備えたプラットフォームサービスをリリースしている。
こうした自律型PaaSの目的は、機械学習(ML)を活用したアプリ開発やデータ統合、アナリティクス、システムおよびアイデンティティの自律管理によって、企業におけるコストの削減やリスクの低減、イノベーションの加速、予測的洞察を実現することにある。Oracleは、データベースに自律機能を搭載し、自動化されたタスクをよりセキュアなものにすることで、管理者はより高次な作業に取り組めるようになると述べている。
Mobile Cloud Enterpriseでは自律機能の搭載により、構造化されてないデータから洞察を導き出すことで、自動学習機能を備えたチャットボットや自動的に質問に答えるチャットボットを実現できるようになる。
Data Integration Platform Cloudに搭載された、データパイプラインを自動的に最適化する能力や、大規模なデータレイクやデータウェアハウスの構築を自動化する能力によって、ビッグデータ関連プロジェクトの効率向上がもたらされる。また自動化により、マシンの支援によるデータキュレーションを通じて、セルフサービス型のデータプレパレーション能力が強化される。
Developer Cloudは、複数の開発言語や開発環境におけるビルドの自動化に向けたものであり、MavenやAnt、Gradle、npm、Grunt、Gulp、Bowerといった開発フレームワークをサポートしている。また同社によると自動化の対象範囲には、DockerやKubernetes、Terraformのコマンドラインインターフェースによる環境のプロビジョニングも含まれているという。
API Platform Cloudは自動化能力を活用し、利用パターンを継続的に学習し、割り当て上限計画や設定を推奨する。また、「API Manager」に対する予測アルゴリズムを適用し、他のポリシー利用や設定に基づいてポリシーやポリシー設定を推奨する。
Oracleはさらに、ブロックチェーンやセキュリティとマネジメントなどにフォーカスした自律機能を2018年中にリリースする計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。