甲南女子大、データ復旧の迅速化とストレージ容量の削減を実現

NO BUDGET

2018-06-25 10:17

 甲南女子大学は、学内サーバのバックアップシステムとして「Arcserve UDP Appliance 7300」を導入した。6月20日、arcserve Japanが発表した。

 導入前は、操作ミスなどでウェブメールのデータが消えた場合の復旧などでは、運用保守委託先に連絡して復旧してもらう必要があったため数日を要していた。しかし導入後は、同大学のIT・管財課がウェブコンソールから簡単に操作が行えるようになったため、わずか20分程度で復旧できるようになった。また、重複排除機能を活用することで、バックアップデータ量が20Tバイトから5Tバイトまで圧縮され、ストレージ容量の削減にも成功している。

 Arcserve UDP Applianceは、イメージバックアップソフトウェアの「Arcserve Unified Data Protection (UDP)」が事前導入されたバックアップ専用サーバ。初回のフルバックアップ以降は増分バックアップだけの運用が可能で、2回目以降のバックアップ時間が大幅に短縮される。

 Arcserve UDP Appliance 7300はUDPとともに、Windowsシステムや12Tバイトのストレージが搭載されており、容易な操作で災害対策などの豊富な機能を標準で利用できる。同大学では、これらの機能とサーバ台数が増加しても追加のライセンス費用が掛からない点を評価し、導入に至った。

 同大学では、複数のサーバが存在する環境で、それぞれ管理やバックアップを個別に行っていたことから運用や管理の負担が大きくなり、データの復旧依頼にも即座に対応することが難しいという状況に直面していた。

 既存のバックアップ環境からの移行については、2015年度からスタートし、2017年7月から構築作業を開始、アプライアンス内に仮想サーバを構築するなどの対応を行い、同年12月にはArcserve UDP Appliance 7300への一元化が完了した。

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