標的型攻撃は水面下で進行--2017年の国内動向

ZDNet Japan Staff 2018年06月25日 13時04分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 トレンドマイクロは6月25日、2017年の国内における標的型攻撃の動向を分析した報告書を公開した。攻撃による重大被害の公表などは少なかったものの、同社の観測では“水面下”で攻撃が展開される状況が続いているという。

 同社による法人顧客のネットワーク監視では、26%で遠隔操作ツール(RAT:Remote Access Tool)やRATによる攻撃者のコマンド&コントロール(C2)サーバへの接続が検出され、それらの疑いがある兆候も45%で見つかった。

監視対象組織における標的型攻撃の検出割合(出典:トレンドマイクロ)
監視対象組織における標的型攻撃の検出割合(出典:トレンドマイクロ)

 監視サービスでは、1つの組織当たり月平均35万6514件のアラートが発生したものの、標的型攻撃の可能性を示唆するアラートは同778件で、全体の0.2%を占めるに過ぎないとし、わずかなアラートから早期に標的型攻撃の痕跡を把握できるかが、被害の防止や抑止において重要だと解説する。

 また、標的型攻撃の94.0%では攻撃活動が「DLLインジェクション」や「DLLプリロード」などの手法によって、正規のツールやサービスを隠れ蓑に展開されていた。不正コードを正規プロセスの一部として実行することで、遠隔操作ツールの存在や活動を隠ぺいするという。

 C2サーバも83.3%がクラウドサービスやホスティングサービスなどの正規サービス上に設置されていたといい、攻撃者がどの組織でも最も頻繁に行われていると思われる正規のウェブ通信の中に、RATなどとの通信を紛れ込ませていると解説している。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]