デザインと開発の溝を埋める「Indigo.Design」

阿久津良和 2018年06月28日 07時30分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 インフラジスティックス・ジャパンは6月26日、都内で新製品「Indigo.Design」に関する発表会を開催した。Indigo.Designはアプリケーションの画面デザインや試作開発、コード生成をシームレスに実行するアプリケーションデザインプラットフォーム。

 インフラジスティックス・ジャパン 代表取締役 東賢氏は「デザイナーから受け取ったデザインをアプリケーション開発者がコード化するのは難しい。そこをサポートする製品」と説明する。

 Indigo.Design Essentialは無償だが、Indigo.Design Enterpriseの通常サポート付き年間サブスクリション価格は11万5000円(税別)、プライオリティサポート付き年間サブスクリプションの価格は16万5000円(税別)。7月19日から提供を開始する。

インフラジスティックス・ジャパン 代表取締役 東賢氏
インフラジスティックス・ジャパン 代表取締役 東賢氏

 現在のウェブページ開発やスマートフォンのアプリケーション開発は、UX(ユーザー体験)を吟味した上でUI(ユーザーインターフェース)デザインを設計しなければならない。そのため、開発時はデザイナーも関わることになるが、両者は用いる言語が異なるため、コミュニケーション不全に伴う技術的制約が発生しがちである。このような問題を未然に防ぎ、開発プロセスの連続性を高めるツールの1つがIndigo.Designである。

 Indigo.Designはデザイナー向けの「Indigo.Design Sketch UIキット」「Indigo.Design Cloud」、開発者向けの「Indigo.Designコードジェネレーター」「Indigo UI for Angular」と、4つのコンポーネント(部品)から成り立つ。

 UIデザイナーに人気のあるSketchのプラグインであるIndigo.Design Sketch UIキットを使用し、プリセットされたUIパターンを元に企業ブランドに合わせた配色やボタンなど各種設定を行う。

 Indigo.Design Cloudでは動作確認やアクションの追加、画面遷移設定などを実施。その上でデザインをコード化するVisual Studio Code用拡張機能として動作するIndigo.Designコードジェネレーターを使用し、AngularのUIコンポーネントであるIgnite UI for Angularで最適化を図る。

Indigo.Designの概要
Indigo.Designの概要

 インフラジスティックス・ジャパンはIndigo.Designの提供理由を、「ビジュアルデザイナーやUXアーキテクトなど各ペルソナが、好むツールに沿った開発フローを整備する機能を提供することで、アプリケーション開発期間の短縮を目指す」(Infragistics SVP of Developer Tools, Jason Beres氏)と説明する。

Infragistics SVP of Developer Tools, Jason Beres氏
Infragistics SVP of Developer Tools, Jason Beres氏

 今回の記者説明会ではIndigo.DesignがVisual Code Studioを使用し、Angularのコードを生成することから、日本マイクロソフトおよび日本Angularユーザー会の人間も登壇した。日本マイクロソフトは「Visual Studio Codeは先日Microsoftが買収を発表したGitHub上に開発環境を用意し、OSS(オープンソースソフトウェア)としてコントリビューター(支援者)の手で開発が進んでいる」(日本マイクロソフト クラウド&ソリューション事業本部 グローバル ブラックベルト部 テクノロジー ソリューション プロフェッショナル(App Innovation) 井上章氏)と説明。

日本マイクロソフト クラウド&ソリューション事業本部 グローバル ブラックベルト部 テクノロジー ソリューション プロフェッショナル(App Innovation) 井上章氏
日本マイクロソフト クラウド&ソリューション事業本部 グローバル ブラックベルト部 テクノロジー ソリューション プロフェッショナル(App Innovation) 井上章氏

 日本Angularユーザー会も「製品の価値を追求する上でモダンウェブは目的から手段となった。Googleとコミュニティが共に開発したフロントエンドウェブアプリケーションフレームワーク(ウェブアプリケーションを実行する機能群)であるAngularを使うことで開発に集中し、開発サイクルの加速を実現する」(Kaizen Platform / 日本Angularユーザー会 代表 稲富駿氏)と述べた。

Kaizen Platform / 日本Angularユーザー会 代表 稲富駿氏
Kaizen Platform / 日本Angularユーザー会 代表 稲富駿氏

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
ITアナリストが知る日本企業の「ITの盲点」
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]