IT利用実態調査によると、ひとり情シスの企業は31%に上るという。うち担当者1人が14%、担当者を置かない企業も17%ある。IT人材の増強を計画する企業は10%程度だ。
一方、セキュリティ被害が、中小企業にも広がっている。デル調査によると、この3年間で30%超の中小企業が事故・事件を経験する。圧倒的に多いのは、ランサムウェアの18.6%だ。次に多いのは「ハード紛失などによる情報漏えい」(2.8%)、「フィッシング詐欺」(2.1%)である。
ITインフラのクラウド化や生産性向上の要請があるにも関わらず、人口減少や少子高齢化などによって、3年後に「ひとり情シス」が36%に増えるとの予想もある。
中小企業はITをどのように活用していけばいいか。まずは現状をとらえるための記事を集めた。