4.機械学習を活用する能力を社内で育てる
Forresterの主席アナリストMichele Goetz氏は、多くの企業はすでに最新技術を最大限に生かす方法を検討しつつあると述べている。Goetz氏は、企業にもっとも認識されているメリットは顧客体験やオンラインセキュリティ、業務体験の改善だと述べている。
「これらのメリットは、従来の技術の目標にもよく見られるものだ」と同氏は言う。「しかし、AIや機械学習で競争上の優位を得ている企業は、ビジネスモデルや製品のイノベーションについてもっと戦略的に考えている。これらの企業のCIOは、AIや機械学習は買ってきてすぐに使えるソリューションではないことを理解している」
売っている製品を買えば競争が有利になると考えるより、社内に活用能力を育てる方法を模索すべきだ、とGoetz氏は言う。同氏は、予算の正しい使い方は、従来のエンタープライズITで用いていた総所有コストモデルや費用対効果モデルよりも、スタートアップに対する投資戦略に近いものになるだろうと述べている。
「これらのCIOは、自社の技術プラットフォームにリプレースが必要であること、開発チームがアジャイル開発プロセスにデータサイエンスを取り入れる必要があること、システムは購入するのではなく構築することになること、必要なテクノロジ、データ、アナリティクス、人材を獲得する戦略は、今日の購入モデルやパートナーシップモデルではなくアライアンスを通じて実現されることを知っている」(Goetz氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。