継続的インテグレーション/継続的デリバリ(CI/CD)はアジャイル開発方式の実現を約束するものの1つだが、IT組織のワークフローをかなり徹底的に変革することが必要になる。それを物語るように、重役たちがCI/CDの実現を目指して懸命に取り組む一方で、開発者とITスタッフはそれをためらっているようだ。
提供:Joe McKendrick
これは、CloudFoundryが600人のIT幹部およびプロフェッショナルを対象に先頃実施した調査で明らかになった重要なことの1つだ。この調査では、PaaSからコンテナ、サーバレスコンピューティングまで、新しい手法や技術の導入が進んでいることも分かった。
興味深いことに、開発者やITスタッフよりも経営陣の方がCI/CDにはるかに大きな関心を持っていることが分かった。例えば、上級幹部の61%、ITマネージャーの67%はCI/CDを向こう2年間の最も重要なイニシアチブとみなしているのに対し、そう考える開発者とアーキテクトはそれぞれ36%と45%である。調査報告書の執筆者は、「開発者やITスタッフより大きな割合で、最高経営責任者(CEO)、最高情報責任者(CIO)、最高技術責任者(CTO)、基幹業務リーダー、ITマネージャーがCI/CDを2カ年計画の中心的な要素と考えている。これが示唆するのは、ソフトウェア開発と展開の実現に関する文化とワークフローを変えたいという欲求だ」と述べている。
調査では、57%が新しいアプリケーションや機能を構築するときにクラウドネイティブアプリケーションとレガシーアプリケーションのリファクタリングの組み合わせを好むことも分かった。この割合は2017年から9%増加している。
全体的に見ると、77%がPaaS、72%がコンテナ、46%がサーバレスコンピューティングをそれぞれ使用または評価している。3分の1以上(39%)がそれら3つの技術を全て組み合わせて使用している。
この調査では、ITチームが以下の技術やアプローチを実際に使用していることが分かった。
- コンテナ 32%
- DevOps 32%
- クラウドネイティブのアーキテクチャ 25%
- CI/CD 23%
- マイクロサービス 23%
- 人工知能/機械学習 21%
- サーバレスコンピューティング 19%
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。