日本株展望

日銀短観に過剰反応か--外国人売りで日経平均急落、日銀ETF買いはナシ - (page 2)

ZDNet Japan Staff 2018年07月03日 11時22分

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6月の日銀短観:二期連続の低下となった大企業・製造業DI

 貿易戦争は、世界景気に悪影響を及ぼすところまでエスカレートするのだろうか? 日本の景況をよく表す大企業・製造業DIは+21で、前回の+24から3ポイント低下。二期連続の低下に、反応した外国人投資家が日経平均先物を売ったと推定される。

日銀短観、大企業製造業・非製造業DIの推移:2012年3月~2018年6月

日銀短観、大企業製造業・非製造業DIの推移:2012年3月~2018年6月
出所:日本銀行

 ただ、冷静に考えてみると「+21」という水準は、弱い水準ではない。大企業・製造業DIが二期連続で低下したとは言っても、そんなに悲観すべき水準ではない。逆に、大企業・非製造業DIは、+23から+24へ小幅改善している。日経平均が500円近く下がらなければいけないほど悪い数字とは言えない。

 米中貿易戦争の懸念が高まっている中で発表されたため、海外ファンドに、利益確定売りの口実となったと思われる。

 6月の日銀短観の内容を詳しく見ると、ポジティブな部分とネガティブな部分がある。ポジティブだったのは、2018年度の大企業の設備投資計画が強気であった点。前期比13.6%増と、高い伸びが見込まれている。内訳は大企業製造業が前期比17.9%増、非製造業が同11.2%増だった。

 ネガティブだったのは、2018年度の大企業・製造業の経常利益計画が下方修正された点。前年比▲5.1%と、3月調査の▲3.6%よりも、経常減益率が大きくなった。資源など原料高が利益を圧迫している。

 設備投資意欲の高さを見ると、日本企業は先行きをさほど悲観的に見ていないと考えられるが、収益的には目先、踊り場となる可能性がある。

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