ネットワーク監視SaaSのサウザンドアイズ・ジャパンは7月3日、Amazon Web Services(AWS)とMicrosoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)への通信経路を可視化する新機能の提供を開始した。
同社は、世界約150カ所のクラウド事業者やインターネット事業者などのデータセンターに「クラウドエージェント」を展開することで、リアルタイムでの通信経路や障害状況などの把握、接続テストなどが行える機能をSaaSで提供する。
新機能では、AWSの15のリージョン、Azureの25のリージョン、GCPの15のリージョンへ新たなクラウドエージェントを展開。従来はユーザーが自前でエージェントを展開する必要があったものの、新機能によってその作業が不要になる。
AWSとGCPの通信経路の可視化イメージ
これにより、異なるクラウド環境への接続あるいは各クラウドのリージョン内におけるアプリケーションやネットワーク層の性能測定などが可能になり、マルチクラウド環境における複雑な通信状況を容易に把握できるようになるという。クラウド事業者のサービス基盤を利用してオンラインサービスを提供しているような企業では、ネットワークの稼働状態が事業に大きく影響するため、迅速な対応のために可視化が不可欠だと同社は説く。
今後は、主要なIaaSに対応するテンプレートの提供も予定。仮想プライベートクラウド(VPC)のインスタンスとアベイラビリティゾーンからより詳細な可視化を実現するとしている。