SiemensとAlibaba Cloudは、中国における産業用モノのインターネット(IoT)の構築で提携すると発表した。
ドイツのメルケル首相と中国の李克強首相が臨席の下、ベルリンで締結されたこの提携契約により、SiemensとAlibaba Cloudは双方の技術を活用することに合意している。
SiemensはAlibaba Cloudと提携することで、同社の「MindSphere」プラットフォームを中国のIoT市場で展開する足場を築くことができる。一方、中国の顧客基盤を活用して急ピッチで成長中のAlibaba Cloudは、業界の専門知識とより大規模な企業へのアクセスを手に入れることになる。
またAlibaba Cloudは、世界的なIT企業であるSiemensを通じて、より多様な顧客基盤にアクセスできる可能性がある。開発者はこれまで、IoTプラットフォームとして「Amazon Web Services(AWS)」と「Microsoft Azure」を好んできた傾向がある。Alibaba Cloudの年間売上高ランレートは28億ドル(約3100億円)である。
Siemensによれば、具体的な取り組みとして、同社のIoTオペレーティングシステムであるMindSphereを、クラウドコンピューティングサービス「Alibaba Cloud」上で提供する。「MindSphere on Alibaba Cloud」は2019年に利用可能になる見通しだ。
Alibaba Cloudは、GartnerのIaaS(サービスとしてのインフラ)分野の「Magic Quadrant」で、世界上位6社のうちの1社として浮上した。
SiemensとAlibaba Cloudは、直ちに協業を開始するとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。