日立ハイテクノロジーズが、海外のグループ企業5社に「SAP S/4HANA Cloud」を導入した。SAPジャパンが発表した。
利用する機能は、財務、営業、製造、調達・購買と多岐にわたる。導入プロジェクトは2017年11月にスタートし、「Fit to Standard」手法によってプロセスおよびデモ環境もあらかじめ用意されていることに加え、SAPの日本、ドイツ、イギリス、インド、デンマークの各チームが、リモートコミュニケーションで連携して進行することでスピード導入を実現している。
今回の導入は、買収した海外5カ国5拠点の事業をシームレスに統合することが主目的となっている。5月から英国および米国の拠点で導入を進めており、中国、ドイツ、フィンランドの各拠点についても、10月までの稼働開始を目指している。
ERPの導入に当たっては、複数製品を比較検討した。合計190ユーザーの利用という拠点規模を考慮し、導入スピードとコストが最も重視された。最終的には、日立ハイテクノロジーズ本体が、現在の基幹システム環境を将来的にSAP S/4HANAに移行予定であることもあり、今回の導入を決定した。