Boxは米国時間7月10日、多数のビジネスアプリケーションを横断してファイルを探し出すソフトウェアを手がける新興企業Butter.aiの人材を獲得すると発表した。Butter.aiの開発チーム全員はBoxに加わり、Butter.aiのアプリケーションの提供は終了するとみられる。
Boxは同社ブログに、Butter.aiの人材が加わることで、同社のプラットフォームにおけるインテリジェントな検索機能の強化が可能になる結果、ファイル検索時のコンテキスト認識や予測性能が高まるとともに、よりパーソナライズされた検索も実現されると記している。
同社は、今回の人材獲得の背景には、企業の従業員が日々の作業で扱う必要のあるコンテンツ量の増加があると述べている。
Boxの最高製品責任者(CPO)Jeetu Patel氏は同ブログに、「組織が近代化とデジタルワークプレースの実現を目指してクラウドへと移行するなか、ビジネス関連のコンテンツがかつてない規模で増加している」と記すとともに、「データ量の増加に伴い、そういったデータの理解は難しくなり、そのためのコストや時間も増大している」と続けている。
Butter.aiも「Box Skills」を中心に据えたBoxの戦略に歩調を合わせている。Boxは2017年10月、機械学習(ML)をBoxのクラウドコンテンツ管理プラットフォームに適用するためのフレームワークであるBox Skillsを発表した。その目的は、人工知能(AI)を使用することで顧客が自らの「Box」コンテンツから洞察や付加価値を導き出せるようにするというものだ。Butter.aiの技術により、その取り組みはさらにインテリジェントなものとなるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。