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F5、クラウド版「BIG-IP」を開発--DevOps時代を意識

國谷武史 (編集部)

2018-07-11 15:02

 F5ネットワークスジャパンは7月11日、アプリケーションデリバリーコントローラ(ADC)の新製品「BIG-IP Cloud Edition」を発表した。パブリッククラウドで運用する変更頻度の高いアプリケーションの配信の最適化に対応し、同日から提供する。

 新製品は、アプライアンスや仮想化環境向けソフトウェアとして提供しているBIG-IPの機能のうち、ロードバランシング(負荷分散)とウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)、統合管理の「BIG-IQ」の機能をパッケージ化したもの。Amazon Web Services(AWS)およびVMwareベースのプライベートクラウド環境で使用できる。

「BIG-IP Cloud Editon」の製品構成
「BIG-IP Cloud Editon」の製品構成

 従来のBIG-IP製品はアプリケーションシステムのフロント側に置かれ、負荷分散などのトラフィック制御やセキュリティ対策を一元的に処理していたが、Cloud Editionでは2階層型のアーキテクチャを新たに採用。第1層では従来通りレイヤ4での負荷分散を行い、第2層ではアプリケーションのインスタンスごとに配備するツールでWAFによるセキュリティ対策とトラフィックの把握と分析による可視化を行う構成となっている。

 新製品を提供する狙いについて代表執行役員社長の権田裕一氏は、パブリッククラウドを主体とするDevOpsの普及を挙げる。同社がユーザー企業を対象に実施した調査では、47%がアプリケーション開発にアジャイルなどの手法を導入しており、49%がパブリッククラウドでアプリケーションを展開している。一方で3~4割のユーザーが、アプリケーション配信の最適化やセキュリティ対策に課題を抱えているとした。

 製品を担当するリージョナルマーケティングアーキテクト兼エバンジェリストの野崎馨一郎氏は、BIG-IP製品では上述の状況からDevOpsで頻繁に更新されるアプリケーションへの対応が課題だったと説明。従来製品のアーキテクチャは、アプリケーションサービスを安定的に提供する点で最適だったが、頻繁に更新されるアプリケーションをきめ細かく制御する点では難があり、新製品で新たな2階層型のアーキテクチャを採用したという。今後はBIG-IPが備える各種機能をCloud Editionでも提供していく予定という。

BIG-IPの従来製品とCloud Editionの差異
BIG-IPの従来製品とCloud Editionの差異

 価格体系では従来の買い切り型ライセンスモデルに加え、新たに契約期間が1年および3年のサブスクリプションを用意している。

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