住宅金融支援機構は、大規模なCOBOLアプリケーションのJava移行にTISのリライトツール「Xenlon〜神龍 Migrator C2J」を活用し、オープン環境への移行を1月に完了した。TISが発表した。
Java移行を実施したのは、同機構の大規模メインフレーム「総合オンラインシステム」。住宅ローン審査から融資、返済までの住宅金融支援機構による住宅ローン業務の一連の流れを管理し、全国約600の金融機関がネットワークで接続している。従来のメインフレーム環境は、約10メガステップのCOBOLプログラムと、約2万本のジョブ制御言語、約500テーブルのデータベース(DB)などで構成、運用されていた。
「総合オンラインシステム」は、2000年の稼働開始以降、メンテナンスを繰り返し実施してきたことでアプリケーションが肥大化、複雑化しており、2018年3月にメインフレームがサポート終了が迫る状況だった。
同機構では、1年以上の検討期間を経てCOBOLからJavaへのストレートコンバージョンの実施を決断。「Xenlon〜神龍 Migrator C2J」は、メインフレームからオープン環境への移行を支援するTIS独自のリライトツールで、高い再現性で業務ロジックのほぼ100%の自動変換を可能にする。
TISは、移行プロジェクトにおいて、同ツールを使ったアプリケーションの移行をはじめ、移行資産のスリム化、新旧比較テストによる確実な品質の担保など、全工程を担当した。