調査

2022年のAR/VRヘッドセットの国内出荷台数は114万台に--IDC

NO BUDGET

2018-07-16 07:00

 IDC Japanは、7月10日、2018年第1四半期(1〜3月)のAR (Augmented Reality) / VR (Virtual Reality)ヘッドセットの国内/世界出荷台数、および2022年までの世界市場規模予測を発表した。

 これによると、2022年のAR/VRヘッドセットの国内出荷台数は、ARヘッドセットが12.6万台、VRヘッドセットが101.2万台の出荷に達すると予測される。またケーブルタイプのARヘッドセットは、2018年から2022年にかけての年間平均成長率が110.2%になるとしている。

 2018年第1四半期の国内AR/VRヘッドセット出荷台数は合計で約6.2万台。カテゴリ別ではARが1900台、VRが約6万台となっている。VRはケーブル型が比較的好調な出荷を維持したのに加え、スクリーンレス型も世界の流れとは異なり一定の出荷を維持して、前年同期比161.8%の伸びを記録した。

国内AR/VR ヘッドセット市場 出荷台数予測、2018年〜2022年
国内AR/VR ヘッドセット市場 出荷台数予測、2018年〜2022年

 一方、2018年第1四半期のAR/VRヘッドセットの世界出荷台数は124万台。前年同期より30.5%の減少となる。これは、スクリーンレスタイプのヘッドセットのスマートフォンなどへのバンドルが減少したため。2018年は、ビジネス向けAR/VR市場をターゲットとするベンダーの増加が見込まれることや、Oculus Goのような低価格スタンドアロンタイプVRヘッドセットが店頭に並ぶことから、今後は市場全体が成長軌道に戻ると予測している。

世界AR/VR ヘッドセット市場 出荷台数予測、2018年〜2022年
世界AR/VR ヘッドセット市場 出荷台数予測、2018年〜2022年

 また、世界市場全体での2018年通年の出荷台数は、前年比6%増の887万台に達すると予測している。この成長基調は今後も続き、2022年は合計6594万台に達する見込み。

 同社は、カテゴリ別の考察として、ARヘッドセットはスタンドアロンタイプが2018年に19万4000台の出荷となり、2022年までの年間平均成長率は190.9%に達すると予測している。またケーブルタイプ、2018年から2022年にかけて、年間平均成長率で241.8%での成長が見込まれている。

 VRヘッドセットの出荷台数は、2018年の814万台から2022年には3918万台に増加(年間平均成長率48.1%)すると予測している。VRヘッドセットのビジネスユーザー比率は、2018年の24.0%から2022年には44.6%に拡大すると予測されることから、IDCではVRはビジネス市場も重要であるとしている。

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