NECは、2Uラックマウント型産業用コンピュータの新製品「FC-R24W」「FC-R16W」の2機種を発表した。5年間の長期供給と供給終了から最大10年間の長期保守を行うモデルで、今後5年間で1万台以上の販売を見込む。
FC-R24W
新製品は、同社のファクトリコンピュータシリーズにラインアップされるもので、奥行531ミリのコンパクトな筐体サイズを継承しながら、長さ280ミリの拡張ボードを実装可能とするなど拡張性を強化した。また、高い耐環境性能や、固定ディスク、電源ユニット、空冷用ファンのホットスワップ対応など可用性の実現も継承している。さらに、上位機種「FC-R24W」はサーバ向けCPUのインテル Xeon E5-2680 v4プロセッサ(14コア、2.40GHz)を搭載することにより、処理性能を従来比で約3倍に向上させている。
また最大搭載メモリ容量を2Wayで256Gバイト、1Wayで128Gバイトにまで拡張し、LANも強化。ポート数の増加や10GBASE-TのLANボードを選択可能にした。動作温度は5~45度で、耐振動、耐ノイズなどの耐環境性や長期供給部材の選定、冗長電源、多彩なRAID構成など高信頼設計も旧製品から継承し、現場における過酷な利用条件下でも安定稼働する。
標準構成時での税別価格は、FC-R24Wが158万7000円から、FC-R16Wが115万4000円から(標準構成はメモリ8Gバイト、SAS HDD:600Gバイトx2 RAID1、冗長電源あり、DVD-ROM、Windows Server 2012 R2となる)。