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海外コメンタリー

産業用IoTで「未来の精製工場」を目指す米石油化学会社

Teena Maddox (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-07-31 06:30

 Texmark Chemicalsは石油化学製品を専門とする、危険性物質を製造する受注生産型の化学処理施設企業だ。同社はHewlett Packard Enterprise(HPE)と協力して産業用IoT(IIoT)を導入して、生産の中断を防ぎ、稼働時間を伸ばし、プロセスのアナリティクスを改善することで費用を削減しながら、同時に従業員にとって安全な環境を作ろうとしている。

 Texmarkは現在、HPE Pointnextが提供するHPEとArubaのソリューションを組み合わせて「未来の精製工場」を作る、3段階のIIoT化プロジェクトの第3段階に入っている。第1段階と第2段階では、エッジツーコア(edge-to-core)の接続性を実現する基礎が整備された。この環境は、無線アクセスポイントや「ClearPass」を使用した、Arubaが構築した安全なネットワークアクセス制御のための無線メッシュネットワークを基盤としている。またArubaのビーコンによって、工場の安全性とセキュリティを確保するための位置情報ベースのサービスを提供できるようになっている。この無線ソリューションの費用は、有線ネットワークを使った場合の約半分で済んだという。

 エッジでのアナリティクスには、堅牢なコンピューティング能力を提供する産業向けソリューションである、「HPE Edgeline Converged IoT」のプラットフォームが使われている。HPE Pointnextはこのシステムを「HPE Micro Datacenter」として実装した。またHPEは、エッジツーコアの接続性と、データの高速なキャプチャリングとアナリティクスを実現した上で、Texmarkが求める安全性とセキュリティの基準を満たすために、Texmarkの制御室をアップグレードした。Edgelineのシステムでは、制御技術とITを1つのシステムに統合するTexmarkのソフトウェア「Distributed Control System」が動作している。

 第3段階では、予測的アナリティクス、先進的なビデオ画像アナリティクス、安全性とセキュリティ、コネクテッドワーカー、包括的なライフサイクル資産管理の機能が追加されるという。

拡大するDCPDの需要

 Texmarkの本社は、ヒューストンシップチャネル(ヒューストン港の一部を構成する運河)付近の小さな町、ガリナパークにある。同社はプリンタのインクや船体、殺虫剤、塗料、ニス、香水、ゴムなどで使用される有機化合物であるジシクロペンタジエン(DCPD)を生産している。

 Global Market Insightsの調査レポートによれば、世界的なDCPDの需要は、2017~2024年にかけてCAGR(年平均成長率)にして約4%で成長すると見込まれており、2024年の世界的な市場規模は8億ドルに達すると予想されている。

 この需要の増加も、同社が業務を改善しようとしている理由の1つだ。

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