パナソニック アプライアンスは、BIダッシュボード「MotionBoard」を導入した。ウイングアーク1stが発表した。
パナソニック アプライアンスは、パナソニックの社内カンパニーとして、空調・調理・家事・美容家電から店舗向けショーケースや自動販売機、燃料電池などの業務用デバイスなどを製造している。
「MotionBoard」を導入したのは同社の草津工場で、主として家庭用燃料電池「エネファーム」を製造している。
導入目的は、生産性や品質および4M3Hの変化点などのデータを集約し、可視化するため。4M3Hは「Man(作業者)」「Machine(機械設備)」「Material(原材料)」「Method(作業方法)」の4Mと、「初めて」「変更」「久しぶり」の3Hを表す。
今まではこれらを紙の台帳で管理していた、4M3Hをはじめ生産実績や進捗状況、品質に関するあらゆるデータをデジタル化する取り組みを開始しており、データ入力が最も容易なツールだったことから、「MotionBoard」の採用を決定した。同工場では、4Mの変化、品質情報など、25の工場指標のデータの可視化の仕組みの「工場見える化システム」を、同製品をデータ基盤として構築した。
「MotionBoard」と動画を連携
これにより、作業ナビゲーションとビデオカメラを連動させた人の作業(アナログな動き)の可視化が可能になった。品質の異常を検知した場合、どんな作業が行われたのかを分析することができるようなり、作業操作や非効率な手順を検証するなど、作業改善や事故を防止することができる。
また、工場のさまざまな情報をつなぐことで、現場から改善案が創出され自律的に改善する職場へ変化していっているという。