トヨタ自動車は、新しい全社経理情報基盤に、SAPの次世代ERP「SAP S/4HANA」とカラム型インメモリデータベースプラットフォーム「SAP HANA」を採用した。SAPジャパンが発表した。
トヨタでは、財務会計の領域で既存業務の効率化と経営環境の変化へ迅速に対応できる変化対応力の向上を目指しており、両製品がグローバルで標準化された会計システムの構築に役立ち、また、あらゆるインダストリーのニーズを40年以上にわたって取り込んできた実績があることから採用に至った。
「SAP S/4HANA」のプラットフォームである「SAP HANA」は、トランザクション処理(OLTP)と分析処理(OLAP)を一つの仕組みでリアルタイムに実行できるアーキテクチャとなっているため、独自にアプリケーションを開発する場合にもこのプラットフォームを活用することができる。これにより、高速部品展開などのコア機能を柔軟に実装できる点も大きく評価された。