カリフォルニア州レッドウッドショアーズに拠点を置くImpervaは米国時間7月26日、Prevotyを1億4000万ドルで買収する契約の締結を発表した。
Impervaは、両社で「オンプレミス環境上やクラウド環境上のアプリケーションサービスを保護するための包括的なセキュリティソリューションを提供してゆく」と述べている。
買収価格は現金1億4000万ドルで合意しているが、運転資本に基づき最終的な買収価格を調整する。
サイバーセキュリティを手がけるImpervaは、コンプライアンスを維持しつつウェブサイトやアプリ、API、データベースを保護する「Imperva Incapsula」や「Imperva SecureSphere」「Imperva CounterBreach」といった製品群を提供している。
一方Prevotyは、「Autonomous Application Protection」(AAP)プラットフォームを含む、ウェブアプリケーション向けのサービスとしてのセキュリティソリューションを提供している。
同社は大企業に軸足を置き、ITやメディア、小売り、金融などの業界向けのセキュリティソリューションに力を入れている。Prevotyによると、同社のテクノロジは現時点で、ミリ秒以下のごくわずかな時間単位で5億以上にものぼるユニークユーザーを保護しているという。
同社はこれまでに4回の資金調達ラウンドで合計2580万ドルを獲得している。
Impervaが特に関心を抱いているのは、アプリケーションにネイティブなかたちでセキュリティを組み込めるようにするPrevotyのテクノロジだ。Impervaはこういったソリューションを活用し、DevOps市場において強い地盤を築けると見込んでいる。
Impervaの最高経営責任者(CEO)Chris Hylen氏は「Impervaが現在提供しているアプリケーションやデータ関連のセキュリティ製品は、Prevoty(のテクノロジ)によって補完されることになる。(それを)われわれのオンプレミス製品やクラウド製品に搭載することで、企業のデジタルビジネス全体に対する攻撃の防御や、侵入の防止、セキュリティの監視のためのより良い支援が可能になる。一方、PrevotyはImpervaの保有するインサイトを組み合わせることで、顧客のアプリケーションサービスに対する真のリスクを洗い出すための、さらなる支援が可能になる」と続けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。