マイクロサービス管理の「Istio」がバージョン1.0に

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-08-01 10:42

 「Istio 1.0」が米国時間7月31日にリリースされた。「Istio」は、IBMやGoogle、Red Hatなどが力を入れている取り組みであり、クラウド上のさまざまなシステムをまたがったマイクロサービス群をサービスメッシュという単位で管理できるようにするものだ。

 Istioは1年あまり前に、IBMとGoogle、Lyftによって発表された。その目標は、さまざまなマイクロサービスで構成されたネットワークに対する接続やセキュリティ確保、管理のためのベンダーニュートラルな方法を開発者にもたらすことにある。

 企業はマイクロサービスをますます活用するようになってきているため、その管理は重要な課題となっている。サービスやアプリケーションをより小さな部品に分割することで、よりアジャイルな開発が可能になる。その一方で、さまざまなマイクロサービスを連携させるための適切なツールが必要となる。

 Istioはオーケストレーションツールとともに、管理可能なマイクロサービスの総量を拡大させる能力を強化してきている。

 IBMとGoogle、Red Hatは、自社の「Kubernetes」サービス上でIstioを稼働させるための取り組みも進めている。Istioは2018年において、ポリシーの監視やアクセスのほか、APIのルーティング、トラフィックのミラーリング、外部ウェブサービスへの接続に注力してきている。

 Istio 1.0はこれまでで最も安定したリリースとなる。またIstioには、インテリジェントなルーティングやロードバランシングのほか、テレメトリツール、サービスメッシュ全体へのポリシー適用といった機能が搭載されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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