ティーモスインテリジェンスは、自社のクラウド型HPCクラスタ「iHAB CLUSTER」のインフラ基盤に「Oracle Cloud Infrastructure」を採用した。日本オラクルが7月26日に発表した。
iHAB CLUSTERは、CAE(Computer Aided Engineering)や深層学習(ディープラーニング)に必要なコンピュートリソースを提供するもの。同社は、利用リソースの一時的な増加に対応し、かつCAEや人工知能(AI)などの高性能コンピューティングでも安定したパフォーマンスを提供できるパブリッククラウド環境を求めていた。
同社は、Oracle Cloud Infrastructureについて、ベアメタルインスタンスによって仮想マシンよりも高い性能が得られることや、NVM Expressを使用した高いIOPS性能のローカルおよびブロックストレージにより、HPCワークロードを高いパフォーマンスで実行可能なことを評価し、採用に至った。最新のNVIDIA Tesla V100 GPUにより、AIおよび深層学習においても高い性能を発揮できることや、低遅延・広帯域のノンブロッキングネットワークも評価している。
コストパフォーマンスについても、ベアメタルインスタンスは同等の仮想マシンと比較して高いパフォーマンスを発揮できること、低遅延・広帯域のネットワークを追加料金なしで使用可能なことなどを挙げ、評価している。ネットワークダウンロードも10テラバイトまで無償のため、データの移動が多く発生する場合でも、より低いコストで提供可能なことも採用の理由として挙げている。