筆者はこれまでに、Microsoftが「Windows 10」への「マルチセッション」機能の搭載に向けて取り組んでいるという情報を得ていた。この機能によりユーザーは、小規模なユーザーのグループに、「Windows Server」ではなく「Windows 10 Enterprise」からのリモートデスクトップ/リモートアプリへのアクセスを提供できるようになるという。
この機能は間もなく利用可能になる可能性がある。
同社は、今秋にリリースされる予定の「Windows 10 Redstone 5」で、Windows 10の新たなエディション(通例SKUと呼ばれている)を製品ラインナップに追加する可能性がある。
Tero Alhonen氏の先週のツイートによると、この新エディションは現在のところ「Windows 10 Enterprise for Remote Sessions」という名称でWindows 10のセットアップ時のエディション一覧に挙げられているという。
提供:@teroalhonen
Alhonen氏は、Windows 10 Redstone 5の最近の「Windows Insider Program」参加者向けテストビルド(Build 17713)をテストする際にこの一覧を発見し、ツイートした。挙げられているエディションは、「Windows 10 Pro」と「Windows 10 Pro N」「Windows 10 Pro Education」「Windows 10 Pro Education N」「Windows 10 Pro for Workstations」「Windows 10 Pro N for Workstations」、Windows 10 Enterprise for Remote Sessionsだ。
筆者はMicrosoftに対し、一覧に表示されているEnterprisse for Remote Sessionsがどういうものであるのかと尋ねたが、広報担当者は、同社が「現時点で共有することはない」と述べた。
Microsoftがリモートデスクトップやリモートアプリに対するアクセスを提供するための複数の選択肢を準備しているという情報は、2018年に入って複数の情報筋から筆者の元に寄せられていた。Windows 10 Enterpriseの個々のユーザーは今後も、単一のWindows 10の仮想デスクトップを実行できるはずだ。また少数のユーザーに対して遠隔地からアプリを利用可能にしたいという顧客は、Windows Serverに頼らずとも、「Windows 10 Multi Session」機能を使用できるようになると筆者の情報筋は伝えていた。
Alhonen氏は、新たなSKUを使用することで10のリモートセッションを動かすことができたと述べている。
筆者が2018年に入って耳にした情報に基づくと、Windows 10 Multi Session機能は、Win32アプリと「Universal Windows Platform」(UWP)アプリの双方で機能し、「Microsoft Edge」ブラウザと連動すると見込まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。